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合鍵のネット注文は危険?鍵番号を送る前の安全確認

合鍵のネット注文では、鍵番号を第三者に知られると複製へ悪用される可能性があります。正当な注文権限、事業者情報、通信、受取方法、注文後のデータ管理を確認できる場合だけ進めます。

まだしないこと

鍵番号が見える写真を公開・使い回しせず、販売者や受取場所を確認できない注文を確定しない

まずすべきこと
  1. 所有者や管理会社との関係から注文権限を確認する
  2. 販売者の所在地、連絡先、通信保護、プライバシー表示を確認する
  3. 追跡できる配送と本人が受け取れる場所を選ぶ

このページで決めることネット注文を安全に進められる条件と、店舗・管理会社へ相談すべき状況を判断できます。

鍵番号部分を保護袋へ収め、スマートフォンから離して管理する人
公開日 2026年9月14日法令・制度確認日 2026年9月15日執筆・編集 住まいのよりみち編集部読了目安 11

手元の鍵に刻まれた英数字を伝えるだけで、メーカー純正の合鍵が届くネット注文は便利なサービスです。近くに専門店がないときや、店頭では複製が難しい精密な鍵を増やしたいときに役立ちます。一方で、「鍵番号や写真を送って本当に大丈夫なのか」「住所と鍵の情報を同時に渡すのは危険ではないか」と不安に感じる方も少なくありません。

結論からお伝えすると、ネット注文という仕組みそのものが一律に危険なのではありません。防犯上のリスクが生じる原因は、主に次の4点です。

  • 鍵番号が他人に知られてはいけない情報だと確認しないまま、相手に伝えてしまうこと
  • 賃貸借契約などを確認せず、自分に合鍵を注文する権利があるかを確かめないまま注文すること
  • どんな会社なのか実態が分からなかったり、通信の安全対策が不透明だったりする注文先を選んでしまうこと
  • 配達時の受け取りや、届いたあとの鍵の管理をおろそかにしてしまうこと

鍵番号と自宅の住所の両方が悪意のある第三者に渡ってしまうと、住まいへの不正侵入を招くきっかけになりかねません。

ただし、状況によっては合鍵を作る前に注文を取りやめ、安全の確保や専門家への相談を優先すべき場合があります。たとえば、鍵を外で落とし、住所が特定できる書類と一緒に失くしてしまった場合や、侵入された形跡が疑われる場合です。こうしたときは合鍵を作るのではなく、まず警察や建物の管理者へ連絡しなければなりません。また、賃貸住宅で管理会社への事前確認が済んでいない場合や、メーカー独自の登録カードを失くしてしまっている場合も、確認が取れるまで注文を止めておく必要があります。

軽い気持ちで複数の業者に写真や番号を送り、見積もりを取ることは避けてください。まずは本記事の基準に沿って、注文する権利があるか、販売者が信頼できるか、通信や配送が安全かを確認しましょう。そのうえで、そのままネットで注文を進めるか、管理会社や店舗への相談に切り替えるかを判断してください。

危険なのは「鍵番号を見せること」

鍵の複製を考えるとき、ネット通販という買い方そのものに不安の目を向けがちです。しかし防犯の面で最も警戒しなければならない核心は、「鍵に刻まれている番号が第三者の目に触れること」にあります。

鍵の表面に刻まれた印は、単なる通し番号ではありません。鍵メーカーが持っている製造データと番号を照らし合わせることで、手元に実物がなくても工場で新品の純正キーを製造できる識別情報です。

業界団体である日本ロックセキュリティ協同組合は、公式資料「カギ番号のお取扱いにはご注意を(新しいタブで開きます)」の中で注意を呼びかけています。鍵番号は他人に知られてはならない重要な情報であり、メモを取られたり写真を撮られたりするだけで、不正に合鍵を作られてしまう危険があると警告しています。ネットバンキングの暗証番号やクレジットカード情報と同じように、厳重な管理が求められる大切な情報です。

公的な防犯情報でも、鍵番号の管理不足による侵入事件が報告されています。山梨県警察の防犯広報「鍵の管理を徹底しましょう(新しいタブで開きます)」(2022年6月20日更新)では、アパートの管理会社を装った人物が訪ねてきた事例が紹介されています。「鍵の点検」と偽って部屋の鍵を見せるよう求め、メモした鍵番号を使って不正に合鍵を作り、部屋に侵入した手口です。他人に鍵を安易に見せたり預けたりしないよう、強い注意が呼びかけられています。また、警察庁の「住まいる防犯110番(新しいタブで開きます)」が示しているように、日頃から確実に施錠し、大切に保管することが防犯の基本となります。

鍵番号から合鍵が作れる仕組みや条件は、解説記事「鍵番号から合鍵が作製できる仕組みと条件」でも解説しています。ただし、すべての鍵が番号だけで作れるわけではありません。メーカー独自の防犯登録制度がある製品や、建物ごとに一括管理されている鍵では、専用の登録カードや暗証番号がなければ注文を受け付けない仕組みになっています。

その一方で、番号の照合だけで注文できる鍵も存在します。「番号を見せることには勝手に合鍵を作られる危険が伴う」と理解しておくことが、防犯の第一歩です。

注文してよい権限を確認する

合鍵を注文する前にまず確認すべきなのは、自分にその鍵を追加注文する正当な権限があるかどうかです。鍵の種類や価格を調べる前に、建物の権利関係(持ち家か賃貸かなど)に応じた手続きを踏んでおかないと、後々の契約違反やトラブルにつながりかねません。

建物の区分ごとに確認すべき許可者や必要書類は次の通りです。

表:建物の権利区分、鍵の管理者・許可者、注文前の確認文書・項目、留意点とリスク
建物の権利区分鍵の管理者・許可者注文前の確認文書・項目留意点とリスク
自己所有の戸建て所有者本人予備鍵の管理方針、家族間での共有状況注文や所持は自由ですが、鍵の本数が増えるぶん、紛失を防ぐ管理責任が生じます。製品独自の認証条件(登録カードなど)があれば別途確認が必要です。
分譲マンション専有部分は所有者(共用部は管理組合)管理規約、オートロック連動(逆マスター:各自の部屋の鍵でエントランスも開く仕組み)の有無エントランスと連動する鍵は、共用部分の防犯管理のため、管理組合や管理会社が指定する窓口経由での注文に限定される場合があります。
賃貸住宅(アパート・マンション・戸建て)貸主(家主・オーナー)・管理会社賃貸借契約書の合鍵条項、管理会社への事前確認鍵の所有権は貸主にあります。無断で作ると契約上のトラブルを招く恐れがあるため、事前に承諾をもらい、指定の注文ルートを確認します。退去時の返却義務や費用負担は個別の契約条項によって決まります。
勤務先・共用施設雇用主・施設管理者施設利用規則、正式な申請・承認手続き私的な合鍵作りは社内規律や管理規則への違反となります。決められた申請手順を守ってください。

特に確認が欠かせないのが賃貸住宅です。入居者に渡されている鍵は、部屋を使う権利に基づいて貸し出されている備品であり、所有権は大家さん(貸主)にあります。多くの賃貸借契約では、防犯や退去時の原状回復(借りたときの状態に戻すこと)の観点から、合鍵を無断で作ることを禁止したり、事前の連絡や承諾を求めたりしています。

契約条項を確認せずにネット注文を進めてしまうと、退去するときに合鍵の扱いをめぐって揉めたり、鍵穴(シリンダー)の交換費用を請求されたりしてトラブルになる恐れがあります。予備が必要になったときは、自分で直接注文する前に管理会社や大家さんへ相談してください。指定の窓口を経由するか、指定の業者で作る許可をもらうのが基本的な手順です。合意した内容は、後から食い違いが起きないようにするためにも、メールや書面など記録に残る形で手元に控えておくことをおすすめします。

なお、相続した実家や空き家の鍵を整理・複製したい場合は、だれが所有権や管理する権限を持っているのかを、事前に明確にしておく必要があります。実家の管理や売却に向けた準備に伴う鍵の扱いは「実家の査定と売却に向けた準備」、空き家の管理体制については「空き家の維持管理チェックリスト」、遠方の実家管理については「遠方の実家を管理する場合」の手順も参考にしてください。

注文先を確認する7項目

発注する権限に問題がないと分かったら、次にしっかり確かめるべきなのは「注文先となる事業者の信頼性」です。検索エンジンの上位に表示されているからといって、それだけで信頼できるとは限りません。鍵番号と受取先の自宅住所という、防犯に直結する大切な情報を預けるため、注文する前に次の7項目を確認してください。

  1. 販売者の氏名または名称・代表者名

サイトの会社概要や「特定商取引法に基づく表記」のページに、実在する事業者名(法人名または個人事業の屋号・氏名)や責任者名が明記されているか確認します。法人を名乗っている場合は、公的な登記情報と照合できるかも確認材料となります。

  1. 本拠地・拠点の所在地

記載された住所に、実際のオフィスや店舗が存在するかを確認します。私書箱の番号しか書かれていないなど、実際の拠点があるか確かめられない窓口は、トラブルが起きたときの連絡に不安が残ります。

  1. 連絡先と問い合わせ窓口の応答性

電話番号や問い合わせ専用フォームなどの窓口が明記され、実際に連絡が取れる状態にあるかを確かめます。連絡手段がはっきりしない窓口は、利用を慎重に判断する必要があります。

  1. 特定商取引法に基づく表記の網羅性

通信販売では、特定商取引法に基づく情報の表示が義務付けられています。販売価格や支払いの時期、届くまでの日数(納期)、キャンセルや返品についての決まり、不良品があったときの保証規定が曖昧でないかをしっかり読み込みます。

  1. プライバシーポリシーと鍵情報の取扱い方針

集めた鍵番号や写真、氏名、住所をどんな目的で使い、どれくらいの期間保管するのかが明記されているかを確認します。業務委託や第三者への提供の有無、利用後にデータを削除してほしいと相談したときの対応方針も大切です。なお、事業者側でも保証対応や注文履歴の確認のために、一定期間は保管が必要となります。「すぐにすべて消去するから良い」と一律に判断するのではなく、目的外利用を防ぐ仕組みや、適切な管理体制が開示されているかを確かめてください。

  1. 通信の暗号化(常時SSL/TLS)

注文フォームだけでなく、Webサイト全体が「https://」で始まる暗号化通信に対応しているかを確認します。通信が保護されていないサイトには、個人情報や鍵番号を決して入力してはなりません。

  1. 取扱メーカーと正規流通ルートの明示

美和ロック(MIWA)、GOAL、ALPHA、WESTなどの国内主要鍵メーカーの製品を取り扱っているか、メーカーが定めた正規の発注ルートに対応しているかを確認します。

ネット注文を取り扱う事業者の一例として「俺の合鍵(新しいタブで開きます)」を検討する場合でも、サイト上の会社概要や特定商取引法の表記、プライバシーポリシー、利用条件をご自身で確認することが大切です。利用規約や納期、キャンセルポリシー、手元のシリンダー型番への対応可否を公式サイト上で確かめたうえで、最終的に注文するかどうかを決めてください。

写真・鍵番号・住所をどう送るか

注文先を選んだあとに迎えるのが、鍵番号や鍵の写真を事業者へ送信するステップです。この段階では、「通信の安全性を確保すること」と「相手に渡す情報を必要最小限にとどめること」が前提となります。

ネットでの合鍵注文では、刻印の読み間違いによる作製ミスを防ぐため、キーヘッド(鍵の持ち手部分)の写真を添付するよう求められる場合があります。ただし、写真の提出は事業者の公式な注文手続きで求められた場合だけにしてください。案内されていないのに、自分から不必要に撮影して送る必要はありません。料金や対応できるかどうかの最初の確認であれば、メーカー名や型番などの公開情報だけで足りる場合もあります。注文先を1社に絞り込む前に、複数の業者へ鍵番号や写真を送ることは避けてください。

送信にあたっては、次のルールを徹底してください。

  • 事業者が用意した保護された専用フォームから送信する

暗号化(SSL/TLS)された公式サイトの専用フォームから直接送信します。SNSのダイレクトメッセージ(DM)や通常の電子メールで送信すると、宛先の間違いやアカウント管理、送信経路から情報が漏れるリスクがあるため避けてください。

  • 背景に自宅の特定につながるものを写さない

郵便物や自宅の窓から見える景色、家族の写真、表札などが写り込まないよう配慮します。無地の机や白い紙の上に鍵を置いて撮影してください。

  • 位置情報(Exif情報)の残存に注意する

スマートフォンのカメラ設定で位置情報の付与を無効にしてから撮影します。また、以前に撮影した写真を使う場合は、撮影場所の位置情報がファイルに残っていないか確認してください。フォーム側で位置情報を自動削除してくれる機能は、事業者が明示している場合のみ期待できます。

  • 指定された刻印面だけを鮮明に写す

事業者が指定する刻印部分(メーカーロゴや英数字)がブレずに読み取れることだけを目的に撮影します。不要な鍵束全体や別の鍵を並べて撮影することは避けてください。

届け先と荷姿を決める

ネット注文において見落としてはならないのが、「配送」に関するリスク管理です。どれほど信頼できる事業者を選んでも、受け取り方が不用心であれば防犯上の隙が生じてしまいます。

ネットで合鍵を注文する場合、「解錠できる合鍵」と「その鍵で開く自宅の住所」がひとつの荷物として移動します。配送の途中で別の家に誤って届いたり、集合ポストからの抜き取りが起きたりした場合、荷物を手に入れた人に自宅の場所と鍵が結び付いてしまう危険があります。

このリスクを減らすために、次の点を確認してください。

追跡サービスと対面手渡しの可否

注文先が実際に提供している配送方法を確認し、荷物を追跡できるかや受け取り方法を把握してください。集合ポストへの投函で配達完了となる配送は、ポストの構造や管理状態によって抜き取られてしまうリスクが伴います。

荷物の追跡番号がついていて、配達員から対面で直接受け取れる配送方法(宅配便、簡易書留、レターパックプラスなど)が選べる場合は、そちらを指定することをおすすめします。

品名表示の適正さと外装の配慮

配送伝票に書く品名表示は、運送事業者のルールに沿った正確な区分で行う必要があります。鍵が入っているのに「書類」など実態と異なる品名で嘘の申告をしてはいけません。

一方で、外装にサービス名を目立たせない専用のクッション封筒や無地梱包を使う配慮があるかを確認します。品名欄を「金属部品」「精密部品」などの適正かつ一般的な名称にして発送してくれる事業者もあります。ただし、外装への配慮だけで安全性が保証されるわけではありません。確実に手渡しで受け取る方法と組み合わせることが大切です。

不在や誤配を防ぐ自宅外受取の検討

日中の対面受取が難しく、不在時のポスト投函に不安がある場合は、自宅以外の場所で受け取る方法を検討する価値があります。

  • 運送会社の営業所止め(ヤマト運輸の営業所止めや佐川急便の営業所受取など)
  • 郵便局留め(日本郵便を利用する場合)
  • 確実に手渡しで受け取れる勤務先への配送(職場の荷物受取ルールで認められている場合)

自宅外で受け取る利点は、ポストでの放置や受け取りの遅れを防ぎ、確実に手渡しで受け取れる点にあります。ただし、受取場所を自宅以外に変えても、販売者が注文情報として持っているあなたの住所データが消えるわけではありません。また、日本郵便の郵便局留めを利用する場合でも、郵便局の規定により受取人の住所・氏名の記載が必要です。販売者と運送事業者が自宅外受取に対応しているか、宛名の書き方のルール、本人確認書類の提示条件、保管期限を事前に確認したうえで利用してください。

純正キー・店頭複製・番号注文を比較する

合鍵を手に入れる方法は、納期や精度など何を優先するかによって適した窓口が異なります。品質の安定したメーカー純正キーを求めるならネット注文や店頭でのメーカー発注、その日のうちに予備が必要なら店頭への持ち込み複製が適しています。

合鍵を入手する主な方法には、ネットでの番号注文、街の鍵専門店やホームセンター店頭への持ち込み複製、店頭経由のメーカー発注があります。それぞれの特徴や注意点を表にまとめました。

表:比較項目、ネットでの番号注文(純正キー)、店頭での持ち込み複製(削り出し)、店頭経由のメーカー発注(純正キー)
比較項目ネットでの番号注文(純正キー)店頭での持ち込み複製(削り出し)店頭経由のメーカー発注(純正キー)
作製元錠前メーカーの製造工場街の鍵店・ホームセンター店頭錠前メーカーの製造工場
品質・精度の特性メーカー設計値に基づく製造作業機器・元の鍵の摩耗状態・技術者の熟練度に依存メーカー設計値に基づく製造
ディンプルキー対応主要型番に対応可能(登録制・特殊型番を除く)店舗設備やブランクキー(削る前の未加工キー)在庫により対応不可の場合あり主要型番に対応可能(一部登録制を除く)
納期の目安1週間〜3週間程度(手配開始日や営業日、製品により異なる)即日(数分〜数十分、在庫がある場合)2週間〜4週間程度(受け取りのため再来店が必要)
必要となる情報鍵番号・メーカー名(窓口により写真や認証情報)使用中の元の純正キー現物(店舗規定により身分証確認)鍵番号・現物確認・所定の申込書(身分確認等)
本人・権限確認規約同意、製品により登録カード等の認証情報対面での現物確認(店舗規定により身分証確認)申込書の記入、身分証明書の提示等
受取方法宅配便・書留等での受領(対面受取推奨)店舗での手渡し受取店舗への再来店による手渡し受取

日常的に広く普及しているディンプルキーは、微細な加工が施された精密な鍵です。店頭の機械で削り出す合鍵は、持ち込んだ元の鍵のすり減った状態をそのまま写し取って(トレースして)しまうことがあります。これが鍵穴内部の部品に負担をかける原因になり得ます。そのため、錠前メーカー各社も、設計データに基づき工場で製造される純正キーの使用を推奨しています。

一方、その日のうちに鍵の予備が必要な緊急時には、数週間の納期がかかる純正キーの手配では間に合いません。その場合は、事前に対応できるかを確認したうえで、専門技術者がいるお店へ元の純正キーを持ち込み、その場で削り出してもらうのが現実的な選択肢となります。ただし、作った合鍵を鍵穴に差し込んで引っかかりや違和感がある場合は、無理に使い続けずにお店へ相談してください。

日数がかかっても精度の安定した純正キーを手に入れたい場合や、近所にディンプルキーの複製に対応した専門店がない場合は、ネットによる純正キーの番号注文が合理的な選択肢となります。

注文後に行う鍵番号の管理

合鍵が手元に届いたあとも、鍵番号と個人情報の適切な管理が必要です。鍵を受け取ったあとの確認から書類の保管まで、次の手順に沿って管理を行ってください。

  1. ドアを開けた状態での動作確認(検品作業)

新しく届いた合鍵を試す際は、万が一の締め出しを防ぐため、必ず「玄関ドアを開けたままの状態」で動作確認を行ってください。室内側に鍵穴があるとは限らないため、実際の錠前の仕様に合わせて、鍵穴がある側からスムーズに回るか確認します。鍵の抜き差しが固い、回りにくいなどの異常を感じた場合は、無理に回したり、指定外の市販の潤滑剤を吹き込んだりしてはいけません。直ちに使用をやめ、購入した窓口またはメーカーへ連絡してください。

  1. 保証条件の確認と納品書類の施錠保管

初期不良や作製ミスに対応するための保証期間や連絡手順を確認します。納品書や保証書、注文控えには氏名や鍵番号が記載されているため、鍵本体とは別の施錠できる引き出しや重要書類入れで保管してください。保証期間が過ぎたあとにこれらを捨てる場合は、シュレッダーにかけるなど復元できない状態にして処分します。

  1. 不要となった写真データの削除

動作確認と検品が無事に完了した段階で、注文時に撮影した鍵の写真やスクリーンショットを端末内から削除します。「最近削除した項目(ゴミ箱)」フォルダを空にし、クラウドストレージに同期されているデータも合わせて削除してください。なお、送信先のお店のサーバー内にあるデータは利用規約の保管期間に従って管理されるため、利用者の側から完全に消去されたかを直接確かめられるものではない点も知っておきましょう。

  1. 予備鍵の安全保管と日常の覗き見防止

納品された合鍵の本数を記録し、普段使わない予備鍵は施錠できる場所で保管します。日常的に持ち歩く鍵には市販のキーカバーを装着することで、外出先での覗き見や無断撮影のリスクを減らすことができます。

この場合は注文せず相談する

ここまで注文から受取後の管理手順を解説しましたが、次の状況に当てはまる場合はネット注文を進めず、直ちに手続きを保留して専門窓口への相談を最優先してください。合鍵のネット注文は、正常に使えている鍵の予備を、正当な権限に基づいて追加するための手段にすぎないからです。

  • 鍵を屋外で紛失し、住所が特定される所持品と一緒に落とした可能性がある場合

運転免許証や保険証、住所が記載された郵便物などと一緒に鍵を紛失した場合、鍵を拾った人に自宅を特定されて侵入される危険が生じます。この状況で合鍵を追加しても防犯上の解決にはなりません。速やかに警察署や交番へ遺失届を提出し、建物の管理者や専門業者へ相談して、シリンダー(鍵穴)自体の交換を検討してください。

  • 侵入の形跡がある、または進行中の被害が疑われる場合

室内に不審な痕跡がある場合や、今まさに侵入されている被害が疑われる場合は、身の安全の確保が最優先です。現場に入らず、直ちに安全な場所へ避難して110番通報してください。証拠の保全は安全を確保したうえで警察の指示に従います。

  • 賃貸物件で管理会社やオーナーの事前承諾が得られていない場合

契約トラブルを防ぐため、承諾が得られるまで注文は保留します。管理会社へ連絡し、正式な合鍵作製の手続きや指定窓口を確認してください。

  • メーカーのセキュリティ登録カードや暗証番号を紛失している場合

所有者登録制度が導入されているシリンダーでは、決められた登録カードや暗証番号がないと正規の合鍵発注ができません。カードを紛失した状態で非正規な抜け道を探すことは避け、メーカーの正規窓口へカードの再発行ができるかや、シリンダー交換の要否を相談してください。

  • 鍵の刻印が摩耗して読めない、または型番が特定できない場合

長年の使用で英数字が削れている鍵を推測で注文すると、合わない鍵が届く原因になります。鍵専門店の店頭へ現物を持ち込み、専門技術者に直接鑑定を依頼してください。

安全確認後の注文手順

すべての確認項目を満たし、ネット注文を進める場合の標準的な実行手順は次の8ステップです。各段階を順番に確認し、途中で分からない点やリスクが生じた場合は無理に進めず保留してください。

  1. 発注権限の確認

持ち家・分譲マンション・賃貸住宅の管理規約や契約内容を確認し、賃貸物件では管理会社やオーナーから事前の承諾を得ます。

  1. 鍵の種類と認証条件の確認

手元の鍵のメーカー名や型番を確認し、登録カードや暗証番号が必要な製品でないかを確かめます。

  1. 正確な刻印情報の確認

メーカー名と英数字を明るい場所で正確に確認します。事業者が求める場合のみ、ブレのない写真を撮影してください。

  1. 販売者の信頼性確認

事業者名や所在地、連絡先、特定商取引法に基づく表記、プライバシーポリシー、取扱メーカーの案内をご自身で精査します。

  1. 保護された経路からの送信

公式サイトの暗号化(SSL/TLS)フォームを利用し、初期確認で必要な最小限の情報のみを送信します。

  1. 配送方法と受取の設定

荷物の追跡が可能で対面受取ができる配送方法、または営業所止めや郵便局留めを選択します。

  1. 開扉状態での検品・動作テスト

荷物が届いたら、玄関ドアを開けたままの状態で実際の施錠・解錠を確認します。引っかかりや違和感がある場合は直ちに使用を中止し、販売窓口へ連絡してください。

  1. データの整理と重要書類の保管

検品完了後に不要な写真データを削除し、保証対応に必要な納品書や注文控えは鍵本体と別の施錠できる場所で保管します。

ネット注文の利便性を活かすためには、利用者が鍵番号の大切さを理解し、手続きごとの丁寧な確認を怠らない姿勢が欠かせません。少しでも不安や疑問がある場合は一度立ち止まり、現地の鍵専門店や建物の管理者へ相談する選択肢を持って判断してください。販売者との契約や返金をめぐるトラブルが解決しない場合は、自治体の消費生活相談窓口または消費者ホットライン188へ相談します。

参照資料

警察庁「住まいる防犯110番」参照日 2026年9月15日日本ロックセキュリティ協同組合「カギ番号のお取扱いにはご注意を」参照日 2026年9月15日山梨県警察「鍵の管理を徹底しましょう」参照日 2026年9月15日美和ロック「純正キーのご注文について」参照日 2026年9月15日俺の合鍵「ご利用規約」参照日 2026年9月15日俺の合鍵「プライバシーポリシー」参照日 2026年9月15日日本郵便「郵便局留め」参照日 2026年9月15日消費者庁「通信販売広告について」参照日 2026年9月15日