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空き家管理チェックリスト|親の家を安全に見回る順番

最初の見回りで、家じゅうの点検や片付けまで終える必要はありません。鍵を使う人と扱ってよい範囲を家族で決め、道路側から危険を見て、安全に見られた所だけを同じ位置から撮ります。見ていない所は「未確認」と書き、担当と期限、次の見回り日を決めます。

まだしないこと

倒壊、煙やガスのにおい、浸水した電気、侵入の疑いがあれば、近づかず、入室も設備の操作もしないでください。

まずすべきこと
  1. 鍵を使う人と、入室・郵便・設備をどこまで扱うかを家族で決める
  2. 出発前に警報と道路の状況を確かめ、危険が残るなら行かない
  3. 記録票を印刷し、前回の写真と未確認の所を見返しておく

このページで決めること1回の見回りの順番、引き返す合図、触ってよい設備の範囲、記録の書き方、次の見回り日の決め方が分かります。

空き家の外周・室内・庭・郵便を安全に点検して写真記録を残す様子
公開日 2026年8月25日最終更新日 2026年10月6日法令・制度確認日 2026年9月29日執筆・編集 住まいのよりみち編集部読了目安 16分
この記事の目次を開く(9項目)

親が亡くなって実家が空き家になると、家族の誰かが時々ようすを見に行くことになります。見回りの目的は家を直すことではなく、変化や危険に早く気づいて記録することです。空き家管理のチェックリストも、全部の欄を埋めるためのものではありません。安全に見られた範囲を残し、見られなかった所を次の人へ渡すために使います。

60秒版:空き家の見回りは8つの順番で進める

要点・確認表(開閉できます)

見回りは、外から安全を確かめ、入れるかを判断してから、無理のない範囲で作業する順番です。次の表を上から進め、右の列に当てはまったら、その場で引き返します。

表:順番、やること、引き返す合図
順番やること引き返す合図
1 権限鍵を使う人と、扱ってよい範囲を家族で決める家族の了解がない
2 行く前警報・道路・前回の記録・連絡先を確かめる警報や避難情報が出ている
3 道路側敷地に入らず、建物全体と周りを見る傾き・落ちかけた物・煙・浸水
4 屋外庭・郵便受け・窓と出入口を見る侵入の跡・人の気配
5 玄関開ける前に、においを確かめるガスのにおい・焦げたにおい
6 屋内退路を確保し、見渡せる範囲を見る床のたわみ・天井の垂れ
7 管理換気など、安全にできることだけする設備の異常・雨や強風
8 退出窓・鍵・設備を元に戻し、記録を書く—

どの段階でも、見られなかった所は「異常なし」にしません。「未確認」と書き、理由を添えておきます。

行く前に、権限と天気と連絡先を確かめる

鍵を持っていることと、家の中の物を扱ってよいことは別の話です。相続人が何人かいるときは、誰が鍵を使い、どこまで扱うかを先に家族で決めます。決めておくのは、入室、郵便の回収、電気・水道・ガスの操作、家財の処分の4つです。

最初の見回りでは、物を捨てたり持ち出したりせず、見て記録するだけにとどめます。処分してよい物とそうでない物の分け方は、相続した実家の片付けの記事にまとめました。

出発の前に、警報と道路を見る

出発の前に、家のある地域の警報と避難情報を確かめます。警報や避難情報が出ている間は、見回りに行きません。災害のあとも、天気と道路が落ち着くまで待つのが基本です。

警報は、市町村ごとに示されています(出典:気象庁。参照資料の一覧へ移ります)。発表中の警報は、気象庁の警報・注意報のページ(新しいタブで開きます)の地図で確かめます。

家が建つ土地の災害の危険は、落ち着いているうちに一度調べておきましょう。ハザードマップポータルサイトでは、住所から浸水や土砂災害のおそれがある区域を地図で確かめられます(出典:国土地理院。参照資料の一覧へ移ります)。そうした区域に入っているなら、大雨のあとの見回りはより慎重に判断します。

前回の記録があれば、それも見返しておきます。未確認のまま残った所と、業者などに頼んだ件の進み具合が、今回見る所になるからです。

1人で行くなら、終わりの連絡時間を決める

見回りは、できれば2人で行きます。1人で床を踏み抜いたり、体調を崩したりすると、助けを呼べないことがあります。1人で行くときは、行き先と着く時間、終わりの連絡をする時間を家族に伝えておきます。

連絡先はメモにして持っていきます。入れておくのは、次の相手です。

  • 家族と、近所で協力してくれる人
  • 電気・水道・ガスの契約先の会社
  • 加入している火災保険の保険会社
  • 最寄りの警察署と消防署(急ぎのときは110番・119番)

服装と持ち物は、けがとほこりを防げるものにします。

  • 厚手の手袋と、底の厚い靴
  • 防じんマスクか不織布マスク
  • 懐中電灯かヘッドライト
  • スマートフォン(写真と連絡に使う)
  • 記録票と筆記用具

近づかない・入らないと決める合図は?

現地に着いたら、すぐに敷地や玄関へ入らず、道路側から建物全体を見ます。地震や台風のあとは、瓦や外壁が落ちかけていることがあるためです。次のどれかに当てはまったら、近づかず、入室も設備の操作もしません。

表:見えたこと・感じたこと、すること
見えたこと・感じたことすること
建物や塀の傾き、落ちかけた瓦や外壁離れて、工事業者か市区町村に相談する
煙や火、焦げたにおい離れて、119番に通報する
ガスのにおい火とスイッチを使わずに離れ、ガス会社に連絡する
浸水のあと、濡れた電気設備や配線ブレーカーに触れず、電気工事店に点検を頼む
割られた窓、こじ開けた跡、人の気配中を確かめずに離れ、110番に通報する
床のたわみや沈み、天井の垂れその部屋に入らず、建築士や工事業者に相談する

事件や事故の緊急通報は、110番にかけます(出典:警察庁。参照資料の一覧へ移ります)。火事のときは、119番に通報します(出典:消防庁。参照資料の一覧へ移ります)。

ガスのにおいがするときは、火を使わず、電気のスイッチにも触れないのが基本です(出典:日本ガス協会。参照資料の一覧へ移ります)。空き家では、玄関を開ける前ににおいに気づいたら、入室せずに離れます。これは、編集部が安全を優先してすすめる対応です。

危険かどうか判断がつかないときも、入らないほうを選びます。外から目で見るのは、専門家の診断とは違います。ひび割れが細くても、それだけで安全とは言えません。気になる所は、位置と状態を記録して専門家に見てもらいます。

高い所と足元の悪い所にも近づきません。屋根の上、はしご、屋根裏、床下は、見回りの範囲に入れません。崩れかけた塀や擁壁(がけの土を支える壁)、斜面にも近寄らず、離れた場所から見える範囲だけを見ます。屋根は、地上からスマートフォンの望遠機能などで見れば足ります。

屋外と屋内で見るところ(空き家管理のチェック項目)

道路側で危険がなければ、敷地に入って屋外を見ます。見るのは「前回から変わった所」で、原因を当てる必要はありません。屋内は、玄関で入れると判断できた場合だけ見ます。

表:場所、見ること
場所見ること
屋根・雨樋瓦のずれ、板金のめくれ、雨樋の外れ(地上から)
外壁・基礎ひび割れ、はがれ、浮き
塀・擁壁傾きやひび(離れた場所から見える範囲)
庭・境界隣や道路へ伸びた枝、飛んできた物、投げ込まれたごみ
窓・出入口ガラスの割れ、雨戸の外れ、鍵がかかっているか
郵便受け郵便やチラシがたまっていないか
室内天井や壁のしみ、床のたわみ、虫や動物のふん
水回り床の濡れ、下水のようなにおい

屋根に太陽光パネルがある家では、台風や大雪の後に、パネルのずれや割れも地上から見ておきます。割れたパネルの扱いと、撤去の費用や手続きは、太陽光パネルの撤去費用と手続きの記事にまとめています。

郵便受けと、侵入の跡を見る

郵便やチラシがたまると、長く留守にしていることが外から分かってしまいます。回収は、家族で決めた担当者がします。亡くなった親あての郵便物は、家族のもとへ転送してもらえません(出典:日本郵便 Q&A。参照資料の一覧へ移ります)。大事な差出人には個別に連絡し、送り先を変えてもらいます。

郵便の連絡の順番は、親が亡くなった後の郵便物の記事で説明しています。

窓の鍵の周りのガラスが割られていないか、勝手口にこじ開けた跡がないかも見ておきます。敷地の中の吸い殻、見慣れない足跡、外から持ち込まれた物も、侵入の手がかりです。こうした跡を見つけたら、先の表のとおり、中を確かめずに離れます。

室内に入るとき

玄関を開ける前に、ドアのすき間からにおいを確かめます。ガスや焦げたにおい、カビや下水のにおい、強い獣のにおいがないかに気をつけます。強い異臭があれば、無理に入りません。ガスや焦げたにおいは先の表に従い、ほかの異臭は専門の業者に相談します。

入ったら玄関のドアを開けたままにして、すぐ外へ出られるようにしておきます。床は、たわみや沈みがない所だけを歩き、体重をかけて確かめることはしません。

天井は、雨漏りのしみや垂れがないかを見上げて確かめます。シロアリの蟻道(土でできた細い通り道)や羽アリ、ねずみのふんも、見渡せる範囲で探します。入れなかった部屋は、「未確認」と理由を書いておきましょう。

帰る前に、元の状態に戻す

帰る前に、開けた窓をすべて閉め、窓と出入口の鍵を1つずつ確かめます。異常がない設備は、来たときの状態に戻します。ただし、漏水の疑いで水道の元栓を閉めた場合は、開け直さずに水道工事業者へ引き継ぐことが大切です。鍵は決めた保管場所に戻し、終わったことを家族に連絡します。

詳しく:季節ごとに増える確認

詳しい説明を開く

春から夏は、草の伸びが早く、ハチや毛虫も出やすい時期です。秋は、落ち葉が隣の敷地や道路の側溝、雨樋をふさいでいないかを見ます。冬は、屋根からの雪が隣の家や道に落ちないか、雪の重みで雨樋やカーポートが壊れていないかを確かめます。高い木の枝切りや広い草刈りは、無理をせず業者に頼みます。

換気・通水・電気・ガスは、どこまで触ってよい?

設備は、前の節の合図が1つもなかった場合だけ、次の範囲で扱います。してよいことも、家族で決めた範囲の中に限ります。

表:設備、してよいこと、しないこと
設備してよいことしないこと
窓(換気)安全に開く窓を開けて空気を入れ替える雨や強風の日に開ける、歪んだ窓を無理に開ける
電気分電盤を見て、状態を記録する自分の判断でブレーカーを上げる
水道メーターを見る。契約があれば水を流す水抜き済みの設備を、確認せずに通水する
ガスメーターと元栓の状態を見て記録する点検のために火を使う

窓を開けて換気するとき

換気の時間に、全国で決まった長さはありません。安全に開けられる窓があれば、天気と家の状態を見ながら換気します。雨や風の強い日は、吹き込みやガラスの破損を避けるため、窓を開けません。建具が歪んで動きにくい窓は、無理に開けると閉まらなくなることがあります。

電気は、自分の判断でブレーカーを上げない

浸水や雨漏り、配線の傷みが疑われる家では、自分の判断でブレーカーを上げず、電気工事店に相談します。見た目やにおいに異常がなくても、壁の中の配線が傷んでいることがあります。長く電気を使っていない家も、通電の前に点検を頼むほうが安全側の対応です。

雨水や浸水で濡れた電気製品は、乾いたように見えても、そのまま使い直さないでください(出典:NITE。参照資料の一覧へ移ります)。明かりが必要なときは、持ってきた懐中電灯を使いましょう。

ガスは、ガス会社に相談して決める

使わない間のガスをどうするかは、契約しているガス会社に相談して決めます。閉栓(ガスを止める手続き)をするか、元栓をどう扱うかは、契約や設備によって違うためです。見回りでは、メーターと元栓の状態を見て記録するだけにとどめます。

見回りの間は、屋内で火を使う機器を使いません。携帯発電機を屋内で使うと、一酸化炭素中毒で命に関わるおそれがあります(出典:NITE。参照資料の一覧へ移ります)。カセットこんろも、誤った接続によるガス漏れや、過熱によるボンベ破裂のおそれがあります。

詳しく:通水と水道メーターを見るとき

詳しい説明を開く

水道の契約を続けているなら、家じゅうの蛇口を閉めて、水道メーターのパイロット(小さな回転部)を見ます。回っているときは、どこかで水が漏れている可能性があります(出典:東京都水道局。参照資料の一覧へ移ります)。家族で決めた範囲で元栓を閉め、場所を探すのは水道工事業者に任せます。

排水口の下にたまる水(排水トラップ)は、下水のにおいや虫が上がってくるのを防ぐ仕組みです(出典:国土交通省 管理指針。参照資料の一覧へ移ります)。この水が切れると、家の中に下水のにおいがします。水を流して補うときの時間は設備で違うので、説明書で確かめてください。

水抜きをしてある家は、設備の仕様を確かめずに通水しません。凍るおそれがある時期の対策は地域や設備で違うため、水道事業者に確認してください。

記録は、まず1枚にまとめる

見回りの記録は、1回ごとに1枚にまとめます。空き家管理・巡回記録票を使うと、見た項目、写真の番号、未確認の理由、対応する人と日付、次回日をまとめて書けます。登録なしで使え、印刷用のPDFもあります。

状態は、次の3つのどれかで書きます。

表:書き方、意味
書き方意味
変化なし前回と同じ所を同じ位置から見て、違いが見えなかった
要対応変化や危険が見えた。原因は決めず、見えたことを書く
未確認危険・鍵・時間などの理由で見ていない

「変化なし」は、見えた範囲に違いがなかったという意味です。建物が安全だと保証するものではありません。空欄の項目や、写真が足りない所も、「未確認」として扱います。

初めての見回りでは、比べる前回の記録がありません。そのため、見えた範囲に目立つ異常がなければ「初回・見えた範囲に目立つ異常なし」と書きます。このとき撮った写真が、次回に比べる基準になります。

写真は、毎回同じ位置から撮る

写真は、毎回同じ位置と向きから撮ります。前回の写真と並べると、ひびの広がりや雨樋のずれに気づきやすくなるからです。撮る場所は、次のように決めておくと迷いません。

  • 安全な敷地外の位置から、撮れる方向の全景(東・西・南・北の4方向は編集部の撮影例)
  • 屋根・雨樋・外壁の気になる所(近くと、少し引いた位置から)
  • 各部屋の入口から見た室内
  • 水回りと、電気・水道のメーター

撮るために、危ない場所へ回り込む必要はありません。撮れなかった方向は、「未確認」と記録しておきます。

「未確認」を「異常なし」にしない

たとえば、2階の奥の部屋が暗く、床も心配で入らなかった場合です(想定の例)。記録に「異常なし」と書くと、次に行く家族は、その部屋を確かめたものと受け取ります。その部屋で雨漏りが始まっていても、誰も見ないまま時間がたってしまうかもしれません。「未確認:床が心配で入らず、次回に業者と確認」と書けば、次にすることがはっきりします。

要対応と未確認には、誰が、いつまでに、何をするかを1行ずつ書き添えます。書き方の例は次のとおりです。

点検日:2026年10月5日 天気:くもり 担当:長男(同行:妻)
変化なし:外壁(写真1〜4)、郵便受け、窓の鍵
要対応:北側の雨樋が外れかけ(写真6)→ 長男が工務店に連絡、10月12日まで
未確認:2階奥の部屋(床が心配で入らず)→ 長男が10月12日までに業者へ依頼し、11月2日に同行して再確認
次回:11月2日(台風・大雨・強い地震のあとは臨時で)

記録でできること、できないこと

記録は、売却や賃貸のときに家の状態を説明する資料になります。近所の人に、対応の経過を伝えるときにも使えます。災害のあとの保険の請求に必要な写真や記録は、加入先の保険会社に確認してください。

ただし、記録を残しても、所有者としての責任がなくなるわけではありません。塀や瓦が落ちて人にけがをさせれば、所有者が損害を賠償する責任を問われることがあります(出典:民法第717条。参照資料の一覧へ移ります)。危険を見つけたら、記録するだけでなく、補修や取り除く手配を進めます。

次の見回りはいつ?臨時に見に行くのはどんなとき?

空き家の管理は、定期的に行うものです(出典:国土交通省 管理指針。参照資料の一覧へ移ります)。ただし、編集部が確かめた国の資料には、「月に1回」のような全国一律の間隔は書かれていません。必要な間隔は、家の傷み具合や築年数、敷地の条件で変わります。斜面に建つ家、雪の多い地域の家、家が密集した場所の家などは、条件を考えに入れます。

火災保険の契約に、空き家の管理についての条件がないかも確かめておきましょう。

次回日は、帰る前に決めて記録票に書きます。変化が見つかった所や、未確認の所が多いときは、間隔を短めにします。見回りは劣化や侵入を完全に防ぐものではなく、変化に早く気づくための手段です。

臨時に見に行くきっかけ

次のようなときは、決めた日を待たずに臨時の見回りを計画します。法律で決まった条件ではなく、家を守るための目安です。

  • 家のある地域で、強い揺れの地震があった
  • 台風が近くを通った、大雨や大雪があった
  • 強い冷え込みで、配管が凍るおそれがある
  • 近所の人、自治会、市区町村から連絡があった

ただし、臨時の見回りも、警報や避難情報が解除されてから出かけます。土砂崩れや川の増水のおそれが残るうちは、移動そのものが危険だからです。道路の通行止めがないことも確かめてから向かいます。

近所から連絡が来たとき

近所の人から「枝が道に出ている」「瓦が落ちそうだ」と連絡が来ることがあります。まずお礼を伝え、どこで、どんな被害が出ているかを聞き取ります。すぐに行けないときは、地元の空き家管理の業者や工務店、シルバー人材センターに、代わりに見てもらえるか相談します。対応が済んだら、作業の前後の写真を添えて、連絡をくれた人に知らせます。

通えないときは、空き家の管理を任せる

自分で管理を続けるのが難しいときは、空き家管理の事業者や修繕業者に頼むことも考えます(出典:国土交通省 空き家の管理。参照資料の一覧へ移ります)。自分で続けるか任せるかは、次の4つで考えると決めやすくなります。

表:考えること、自分で続けやすい、任せたほうがよい
考えること自分で続けやすい任せたほうがよい
距離と時間無理なく通える遠くて往復の負担が大きい
体力作業に不安がない高齢・持病・忙しさで負担が大きい
建物雨漏りや傾きがない屋根や外壁の補修が必要
作業郵便の回収、換気、掃き掃除高い木の枝切り、草刈り、害虫の駆除

任せるときは、次の5つを契約の前に書面で決めておきます。

  • 作業の範囲(外から見るだけか、室内も見るか、換気や通水もするか)
  • 写真を撮る場所と枚数(前回と同じ位置から撮るか)
  • 鍵を誰が預かり、どう返すか
  • 入れなかった所を「未確認」として報告してもらうこと
  • 報告が届く期限と、災害のあとの対応

報告が期限までに届かないときも、その回は「未確認」として記録します。料金の目安やサービスの違いは、空き家の管理サービスの費用の記事で比べています。

詳しく:管理を頼むときに渡す資料

詳しい説明を開く

業者に相談するときは、次の資料があると、見積もりや作業範囲の話が早く進みます。

  • 登記事項証明書か固定資産税の納税通知書(所在地、敷地の広さ、建物の構造が分かる)
  • 間取り図や、敷地の配置図
  • これまでの写真と記録票
  • 聞きたいことのメモ(報告書の形、災害時の駆けつけ、修繕の見積もりの流れ)

見回りを続ければ、管理不全空家にならない?

空家法(空き家の対策を定めた法律)の改正法は、2023年(令和5年)12月に施行されました(出典:国土交通省 空家法関連情報。参照資料の一覧へ移ります)。この改正で、放っておくと危険が大きくなるおそれのある空き家が、「管理不全空家」として指導や勧告の対象に加わりました(出典:空家法。参照資料の一覧へ移ります)。勧告は、市区町村長が改善を求める正式な通知です。住宅用地特例(住宅の敷地の固定資産税を軽くする仕組み)を受けている敷地は、勧告を受けると特例の対象から外れます(出典:国土交通省 空家法。参照資料の一覧へ移ります)。

管理不全空家に当たるかどうかは、市区町村が個別の状態を見て判断します(出典:国土交通省 ガイドライン。参照資料の一覧へ移ります)。チェックリストをすべて埋めても、それだけで当たらないと決まるわけではありません。逆に、見回りの結果から「当たる」と自分で決めることもできません。気になる通知が届いたら、所在地の自治体(市区町村)の空き家の担当窓口に確認してください。

税がどれくらい変わるかは、空き家の固定資産税の記事で説明しています。

見回りと掃除を続けても、人が住まない家の傷みを完全には止められません。管理を続けながら、売る・貸す・解体するといった先の方針も、家族で話し合っておきましょう。方針の比べ方は、売る・貸す・残すの比較の記事にまとめました。解体すると決めたら、工事の前に近所へ回る範囲や案内文を、解体工事の近所へのあいさつの記事で確かめます。

この記事の内容は一般的な情報です。個別の建物の状態は建築士や工事業者に、税のことは税務署か税理士にご相談ください。

参照資料

※11国土交通省「空き家の管理のやり方」参照日 2026年9月29日 ↗※14国土交通省「空家法とは」参照日 2026年9月29日 ↗※7独立行政法人製品評価技術基盤機構(NITE)「自然災害時にまさかの製品事故!?~停電時のCO中毒にも注意!~」参照日 2026年9月29日 ↗※2国土交通省・国土地理院「ハザードマップポータルサイト」参照日 2026年9月29日 ↗※13e-Gov法令検索「空家等対策の推進に関する特別措置法」参照日 2026年9月29日 ↗気象庁「警報・注意報」参照日 2026年9月3日 ↗経済産業省「ガス臭いなどの異常を感じたら」参照日 2026年9月3日 ↗※6日本郵便「死亡した受取人あての郵便物等を家族に転送してもらえますか?」参照日 2026年9月29日 ↗※1気象庁「気象警報・注意報」参照日 2026年9月29日 ↗※5日本ガス協会「ガス臭いと感じたら」参照日 2026年9月29日 ↗※3警察庁「ご意見、各種相談・情報提供等」参照日 2026年9月29日 ↗※4消防庁「119番の正しいかけ方」参照日 2026年9月29日 ↗※8東京都水道局「水道くらしのガイド」参照日 2026年9月29日 ↗※9国土交通省 近畿地方整備局「管理指針」資料参照日 2026年9月29日 ↗※10e-Gov法令検索「民法」第717条参照日 2026年9月29日 ↗※12国土交通省「空家等対策の推進に関する特別措置法関連情報」参照日 2026年9月29日 ↗※15国土交通省「管理不全空家等及び特定空家等に対する措置に関する適切な実施を図るために必要な指針」参照日 2026年9月29日 ↗